書くこと=自分と繋がること

私が《 文章を書く》
ということの楽しさを知ったのは
小学校3年生の時。

「物語を書いてみよう」という国語の授業。
はじめて書いた童話が褒められたのが
とても嬉しかったんです。

緑色だったトマトちゃんが
大きな太陽に恋をした。
好きで好きで、ひとつになりたくて
想いを募らせて真っ赤な実になった。

というような
他愛もない話でした。

先生が優しく
『すごいね。とってもいいお話だね。
トマトちゃんの気持ちが伝わってきたよ。
また書いて、先生に見せてね』
と言ってくれた言葉が忘れられなくて

小学校の卒業式、みんなの前で発表した【将来の夢】は
「童話作家になること」でした。

自分の頭の中に浮かんだ物語を
ノートに鉛筆で記していく。
真っ白い紙の上では
とても自由。

どんなところへも行ける。
誰にでもなれる。
なんでも叶う。

その自在さが楽しくて
芝居やコントの台本、歌詞、詩を書き続け
今にいたります。

私にとって、
頭の中にある物語を外に出すことは
人と繋がること。

私が世の中にでる
【通行手形】みたいなものでした。

いろんな形で作品を発表したことで
一度だけしか会っていない人にも

「あの歌詞が忘れられません」
「空気感が好きです」
「また会いたいです」
と言ってもらえる。

時には
意地悪な気持ちをぶつけられたり
軽く扱われたり
見当違いなことを言われたりしたけど

それも
ひとつの反応。

出さなければ
表現しなければ
得られないものです。


《 文章を書く 》《 作品を生み出す 》
この行為は、自分と繋がることでもあり
新しい自分に出会うことでもあります。

嫌な自分も、汚い自分も、矛盾を抱えた自分もいる。
純粋な自分も、ばかげている自分も、優しい自分もいる。

それが入り混じった中から
ひとつの言葉を
一編の物語を
拾い上げることは
宝探しのようにワクワクする行為です。

【伝え方】を探求しながら
《 作品を生み出して、それを人に見せる 》
ということの楽しさも
広めていきたいなと思っています。















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